先の説明では少し分かりにくかったので、もう少しマルチカメラについて紹介します。
「二つ以上の視点が合わさった動画が作れる」のがマルチカメラですが、
こう書くと、キュビズムのようなものを連想してしまいそうです。
もしくは、二画面同時中継でしょうか。
実際には、複数のカメラを使って撮影しているだけになります。
「二つ以上の視点が合わさった」というよりも、
「視点切り替えを一瞬で出来る」と表現した方が良かったかもしれませんね。
フォルスクラブのLEARNING EYESはドラマになりますので、
マルチカメラを使うことでより臨場感のある映像を撮ることが出来ます。
しかし、マルチカメラの最大の欠点は、自分以外のカメラを映してしまうことです。
どこかの有名な映画にて、間違ってカメラが映ってしまったシーンがあると聞きました。
視点切り替えは演出で非常に重要ですが、それで余計なものが映るようでは大問題です。
対策としては、二度同じシーンを撮るといった方法があります。
使用するカメラは一台なので、これなら余計なものが映る心配はありません。
と言いつつ、最近の映画の合成技術はすごいので、余計なものを消すことが可能です。
フォルスクラブが何台のカメラを使って撮影しているかは分かりません。
普通、予備はあると思いますが、同時に稼働するとは限らないのです。
仮に使うとしたら、ちょっと角度を変えて映すぐらいでしょうか。
個人的には、フォルスクラブの手話講座にも視点変換は欲しいところです。
自分の手の動きを見ることが出来れば、かなり良いと思いますよ。