フォルスクラブとは何か、まずはそこから始めよう
フォルスクラブとはいわゆる通信教材で、パソコンやタブレットなど電子機器から接続できるインターネットを用いて学生たちが学んでいる国語や英語、数学といった教科から手話講座に教員採用のための勉強など幅広いコンテンツが用意されています。特に子供たちのための学習教材の充実化はこだわっており、幼児向けや小学生向けの英語のコンテンツも利用可能なところが特徴的です。教材の媒体も多種多様で、ゲームから動画など子供が好みそうな媒体から問題集など大人が図書館などの施設で用いても不便にならない媒体も揃っており、現在はサービスを収束させていますが、以前変わらずに運営を続けています。
ここまでこだわる理由はひとえにフォルスクラブの理念に従っているからです。
フォルスクラブの理念、それは格差が生み出す教育格差をなくす事に尽きます。例えば経済的な理由から塾に通える子供と通えない子供がいた場合、どちらの知性が磨かれるかは言うまでもないです。勿論通えない子供も読書をするなり独学で勉強に励むなり知性を磨く方法はありますが、学習環境のレベルによる差の影響は大きいとされています。それは成人しても同様で、だからこそ自由度が高いインターネットを通じてフォルスクラブは教育の格差をなくそうとしているわけです。
フォルスクラブがねずみ講だと囁かれる原因は何か
フォルスクラブを検索して調べると「ねずみ講」や「詐欺」など良くない言葉が浮上しますが、これはひとえに訪問販売のせいだと考えられます。訪問販売は文字通り、知らない住人の元へ訪れて特定の商品やサービスを紹介しつつ、利用を推奨するビジネスです。いわゆるマルチビジネスといっても良く、会員が増えると権利として収入が得られる仕組みとなっています。しかしマルチビジネスとねずみ講は他人に紹介するという点が同じであるため、よく混合されがちです。前者は合法ですが、後者は無限連鎖防止法によって違法とされています。
そもそも良くないイメージが付きまとうねずみ講とは何か
ねずみ講とは正式には「無限連鎖講」と呼ばれる金銭的なシステムで、分かりやすく言えば「楽して稼げますよ」と謳いながらも実質所属している組織のリーダーに全ての利益が吸収されてしまいます。現在は法律で犯罪とされていますが、1967年に「天下一家の会」こと内村健一が熊本県で始めた頃は取り締まりはされず、無限連鎖防止法が成立された1978年まで被害者は続出していたほどです。熊本国財局の強制捜査が1972年にされたものの、理論武装されて強固な態度を取っていました。しかし1983年に内村健一が収監された事で、事態は一応の収束をしたわけです。一連の事態は当時の社会の問題になるほどで、違法である事もさながら、この出来事の影が付きまとっていると言っても過言ではありません。
ねずみ講を取り締まる警察官のためにもフォルスクラブは専用の講座を用意していた
現在、ねずみ講は警察官たちが取り締まっています。
そんな警察官や消防士を目指す人のためにフォルスクラブでは専用の教材を用意していた時期があります。2009年の合格を目標にしていた人たち向けで、基礎知識に関して不安を抱いている人にうってつけの入門パックでした。現在この教材、もしくはシリーズがあるかどうかは不透明ですが、きっとねずみ講を取り締まっている警察官たちのなかにはこの教材にお世話になった人がいるはずです。